[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
愛すべき地球の生き物(Life)を紹介・解説
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
脊索動物門 > 哺乳綱 > 霊長目 > ヒト科 > ゴリラ属
「毛深い人間」を意味するギリシャ語の gorillai (ゴリライ)に由来する。あるいは、「ひっかく人」を意味するカルタゴ語のゴレルの女性形に由来するともいう。
日本でゴリラという名前を初めて紹介したのは、大学南校の教科書『輿地誌略』だとされている。
学名は次の通り。
●ニシゴリラ……… Gorilla gorilla (ゴリラ ゴリラ)
●ヒガシゴリラ…… Gorilla beringei (ゴリラ ベリンゲイ)
なお、ニシゴリラの亜種ニシローランドゴリラは学名を Gorilla gorilla gorilla (ゴリラ ゴリラ ゴリラ)と命名されている。属名・種小名・亜種名がどれも「ゴリラ」であり、「ゴリラ」が3回も繰り返される面白い学名になった。
アフリカに分布する哺乳類。
現存する最大の霊長類だが、性質は内気。
森の中で群れを成して生活している。
緊張したときには両腕で胸を叩く行動(ドラミング)をする。
毛は黒色や黒褐色であるが、成長したオスは背の体毛が白色になる。そのようなオスはシルバーバックと呼ばれる。
典型的なゴリラの群れは、1頭のシルバーバックによって率いられる。
ニシゴリラとヒガシゴリラの2種に分類される。
分布: アフリカ西部
食性: 雑食
体長: 1.3~1.9m
体重: 68~200kg
寿命: 約30~35年
主に植物の葉、茎、果実、種子を餌とするが、シロアリなどを食べることもある。
シルバーバック1頭と、複数のメスや子供で構成された3~20頭の群れで生活する。
ニシローランドゴリラとクロスリバーゴリラの2亜種がいる。
分布: アフリカ東部
食性: 雑食
体長: 1.3~1.9
体重: 68~210kg
寿命: 約40年
主に葉や若木を餌とする他、キノコやアリを食べることもある。
マウンテンゴリラとヒガシローランドゴリラの2亜種がいる。
1933年に公開されたアメリカの特撮映画。アフリカの孤島で捕獲され、ニューヨークに連れてこられた巨大なゴリラ、キングコングの悲劇を描き大ヒットした。怪獣映画における古典的名作である。
続編として『コングの復讐』(1933年)も公開された。
日本では『キングコング』の影響から、『和製キング・コング』(1933年)や『江戸に現れたキングコング』(1938年)といった映画が作られた。また、1960年代には東宝特撮映画『キングコング対ゴジラ』(1962年)、『キングコングの逆襲』(1967年)が製作されている。
|
主な参考資料
[文献]
『世界大博物図鑑』5 哺乳類: 50-51、54ページ 荒俣宏 平凡社 1988
『いきもの探検大図鑑』: 123ページ 小学館 1997
『世界動物大図鑑』: 135ページ デイヴィッド・バーニー 総編集、日髙敏隆 日本語版総監修 ネコ・パブリッシング 2004
[ソフトウェア]
『Microsoft エンカルタ 総合大百科 2009』 Microsoft 2008
脊索動物門 > 哺乳綱 > 偶蹄目 > カバ科
和名のカバ(河馬)は「河に棲むウマ」という意味。
英名の hippopotamus はギリシア語由来で、やはりウマ(hippos)と川(potamos)を意味している。その姿や鳴き声がウマに似ていると考えられていたことにちなんでいるようだ。
学名は次の通り。
●カバ…………… Hippopotamus amphibius (ヒッポポタムス アンフィビウス)
●コビトカバ…… Hexaprotodon liberiensis (ヘクサプロトドン リベリエンシス)
分布: アフリカ
食性: 草食
体長: 2.7m
尾の長さ: 56cm
体重: 1.4~5t
寿命: 約40年(野生)
アフリカに分布する哺乳類。
体長は2.7m。尾の長さは56cm。体重は1.4~5t。
水中で泳いだり歩いたりする。水に体を沈めた際も、耳や眼や鼻孔だけを水面から出せる。また、水中で鼻孔を閉じることも可能。
また、陸上を歩いたり走り回ったりすることもでき、夜になると内陸に移動して草を約40kg食べる。主食は草だが、小動物や腐肉を食べることもある。
皮膚には皮脂腺はないが粘液腺があり、ピンク色の粘液が分泌される。これにより、皮膚が空気に晒されたときも湿気を保ち、また日焼けや感染を防いでいる。
分布: 西アフリカ
食性: 草食
体長: 1.4~1.6m
尾の長さ: 15cm
体重: 245~275kg
寿命: 約20~40年
小柄なカバの仲間。リベリアカバともいう。
水辺にいるが、カバと違ってあまり水中には入らない。また、カバのように群れをつくることもなく、単独行動をすることが多い。
低木やシダなどの植物を食べる。
ジャイアントパンダ、オカピとともに「世界三大珍獣」に数えられている。
主な参考資料
[文献]
『世界大博物図鑑』5 哺乳類: 290-291ページ 荒俣宏 平凡社 1988
『いきもの探検大図鑑』: 72ページ 小学館 1997
『世界動物大図鑑』: 234-235ページ デイヴィッド・バーニー 総編集、日髙敏隆 日本語版総監修 ネコ・パブリッシング 2004
脊索動物門 > 哺乳綱 > 偶蹄目 > キリン科 > キリン属 > キリン
和名のキリンは中国に伝わる伝説の獣「麒麟」にちなんでいる。明治時代にキリンが日本に連れてこられた際、動物学者の石川千代松が名付けたらしい。
英名の giraffe は「速く進むもの」を意味するアラビア語に由来している。
学名は Giraffa camelopardalis (ギラッファ カメロパルダリス)。
分布: アフリカ
食性: 草食
体長: 3.8~4.7m
尾の長さ: 78~100cm
体重: 0.6~1.9t
寿命: 約25年(野生)
草原地帯や半砂漠地帯で生活している。
陸生の哺乳類の中では最も背が高く、肩までが3m、頭までは5mほどになる。
長い首が特徴的だが、頸椎の数は他の多くの哺乳類と同じで7つである。
走る速さは時速50㎞ほど。前後の肢を片側ずつ、同時に動かして駆ける。
肉食動物に襲われないように常に警戒していて、熟睡するのは1日20分程度だという。
オス同士の争いでは、ネッキングと呼ばれる首をぶつけ合う行動が見られることもある。
声帯は発達しておらず、滅多に鳴き声を発さない。だが、出産時や幼い時期には低い声で「モー」と鳴くことがある。
アミメキリン、ウガンダキリン、ケープキリン、ヌビアキリン、マサイキリンなどの亜種がいる。
キリンは生物の進化を語る際に例として用いられる定番の動物である。
キリンの首はなぜ長くなったのか。
その理由について、1809年に『動物哲学』を刊行したフランスの博物学者ジャン・バティスト・ラマルクは次のような考えを持っていた。
――キリンの棲息する地域は乾燥していて草が生えないので、キリンは高い木の葉を食べるために首を伸ばす努力をしなければならなかった。そんな努力の結果、首が伸び、それが子供にも受け継がれ、何代にもわたって繰り返されるうちにキリンは首の長い種になったのだ。
これがラマルクの提唱した「用不用説」「獲得形質の遺伝」である。
そして『動物哲学』刊行から50年後の1859年、イギリスの博物学者チャールズ・ダーウィンが、今もなお名著として名高い『種の起源』を発表する。
ダーウィンは「自然淘汰」「適者生存」によって進化のメカニズムを考えた。
彼の進化論に基づいてキリンの首が長くなった理由を説くと、ラマルクとは異なった回答になる。つまり――キリンには首の長いものや短いものがいたが、生存競争によって首の長いキリンだけが勝ち残った――といった具合である。
ラマルクの説は今日では一般に否定されているが、ダーウィンに先駆けて生物の進化を論じた功績は大きい。
主な参考資料
[文献]
『ラマルク 動物哲學 ダーウヰン 種の起原』(大思想文庫): 89ページ 小泉丹 岩波書店 1935
『世界大博物図鑑』5 哺乳類: 311、315ページ 荒俣宏 平凡社 1988
『いきもの探検大図鑑』: 99ページ 小学館 1997
『進化論』(図解雑学) 中原英臣 ナツメ社 1999
『世界動物大図鑑』: 242-243ページ デイヴィッド・バーニー 総編集、日髙敏隆 日本語版総監修 ネコ・パブリッシング 2004
『西洋博物学者列伝 アリストテレスからダーウィンまで』: 190-196ページ ロバート・ハクスリー 編著、植松靖夫 訳 悠書館 2009
[ソフトウェア]
『Microsoft エンカルタ 総合大百科 2009』 Microsoft 2008