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Wonderful Life

愛すべき地球の生き物(Life)を紹介・解説

ゴリラ

分類

脊索動物門 > 哺乳綱 > 霊長目 > ヒト科 > ゴリラ属

名称

 「毛深い人間」を意味するギリシャ語の gorillai (ゴリライ)に由来する。あるいは、「ひっかく人」を意味するカルタゴ語のゴレルの女性形に由来するともいう。

 日本でゴリラという名前を初めて紹介したのは、大学南校の教科書『輿地誌略』だとされている。

 学名は次の通り。

●ニシゴリラ……… Gorilla gorilla (ゴリラ ゴリラ)
●ヒガシゴリラ…… Gorilla beringei (ゴリラ ベリンゲイ)

 なお、ニシゴリラの亜種ニシローランドゴリラは学名を Gorilla gorilla gorilla (ゴリラ ゴリラ ゴリラ)と命名されている。属名・種小名・亜種名がどれも「ゴリラ」であり、「ゴリラ」が3回も繰り返される面白い学名になった。

特徴

 アフリカに分布する哺乳類。
 現存する最大の霊長類だが、性質は内気。

 森の中で群れを成して生活している。
 緊張したときには両腕で胸を叩く行動(ドラミング)をする。

 毛は黒色や黒褐色であるが、成長したオスは背の体毛が白色になる。そのようなオスはシルバーバックと呼ばれる。
 典型的なゴリラの群れは、1頭のシルバーバックによって率いられる。

 ニシゴリラとヒガシゴリラの2種に分類される。

ニシゴリラ


↑ ニシローランドゴリラ

: アフリカ西部

: 雑食

: 1.3~1.9m

: 68~200kg

寿: 約30~35年

 主に植物の葉、茎、果実、種子を餌とするが、シロアリなどを食べることもある。
 シルバーバック1頭と、複数のメスや子供で構成された3~20頭の群れで生活する。

 ニシローランドゴリラとクロスリバーゴリラの2亜種がいる。

ヒガシゴリラ


↑ マウンテンゴリラ

: アフリカ東部

: 雑食

: 1.3~1.9

: 68~210kg

寿: 約40年

 主に葉や若木を餌とする他、キノコやアリを食べることもある。

 マウンテンゴリラとヒガシローランドゴリラの2亜種がいる。

文化

映画

『キングコング』

 1933年に公開されたアメリカの特撮映画。アフリカの孤島で捕獲され、ニューヨークに連れてこられた巨大なゴリラ、キングコングの悲劇を描き大ヒットした。怪獣映画における古典的名作である。
 続編として『コングの復讐』(1933年)も公開された。

 日本では『キングコング』の影響から、『和製キング・コング』(1933年)や『江戸に現れたキングコング』(1938年)といった映画が作られた。また、1960年代には東宝特撮映画『キングコング対ゴジラ』(1962年)、『キングコングの逆襲』(1967年)が製作されている。

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主な参考資料

[文献]
『世界大博物図鑑』5 哺乳類: 50-51、54ページ 荒俣宏 平凡社 1988
『いきもの探検大図鑑』: 123ページ 小学館 1997
『世界動物大図鑑』: 135ページ デイヴィッド・バーニー 総編集、日髙敏隆 日本語版総監修 ネコ・パブリッシング 2004

[ソフトウェア]
『Microsoft エンカルタ 総合大百科 2009』 Microsoft 2008

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