[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
愛すべき地球の生き物(Life)を紹介・解説
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
脊索動物門 > 爬虫綱 > 有鱗目 > トカゲ亜目
和名のトカゲの由来について、『傍廂』は草の蔭や岩の間にいることにちなんで「処蔭」という意味だとしている。また、『和訓栞』は「疾駆」だとして、トカゲは有毒だから見つけたらすぐ逃げなければならない、疾く駆けなければいけないことからの命名だとする。
漢字では「蜥蜴」や「石竜子」と表記される。
ちなみに、恐竜の名前によく用いられる「サウルス」は、トカゲを意味するギリシア語のラテン語形である。ティラノサウルスは「暴君トカゲ」、ステゴサウルスは「屋根トカゲ」という意味になる。
ただし、恐竜はトカゲとは別のグループに分類されている。
南極を除く世界各地に分布する爬虫類。
種の数は約4,500。多くの種は全長20~30cmほどで、発達した四肢と長い尾がある。地上や樹上などで暮らし、たいていは卵で繁殖する。
捕食者に襲われた際には、自ら尾を切り離して(自切)逃げ、後に再生されるという特性を持つ種もいる。
分布: インドネシアのコモド島、リンカ島、パダル島、フロレス島西部
食性: 肉食
全長: 2~3m
体重: 70kg
寿命: 30年以上(野生)
オオトカゲ科のトカゲ。コモドドラゴンともいう。
世界最大種のトカゲとされる。
若い個体はヘビ、トカゲ、ネズミなどを食べるが、成体になるとブタ、シカ、水牛まで襲う。また、嗅覚が優れていて、最大5㎞先の腐肉のにおいも感知するらしい。
現地の人々からは兄弟という意味で「オラ」と呼ばれているという。
分布: 日本の北海道、本州、四国、九州、大隅諸島など
食性: 肉食
全長: 20~25cm
トカゲ科のトカゲ。金トカゲともいう。
昆虫、クモ、ミミズなどを食べる。草地、山道、庭先などで暮らし、日向と日陰を移動して体温を調節する。
敵に襲われた際には尾を自切して逃げることがある。
子供のうちは尾が青い。
分布: オーストラリア
食性: 雑食
全長: 25~30cm
寿命: 30年(野生)
トカゲ科のトカゲ。
昆虫、ミミズ、カタツムリ、果実、花などを食べる。
尾は太く短く、モミの松笠に似ている。
胎生であり、1~3匹の大きめの幼体を産む。
分布: メキシコ西部
食性: 肉食
全長: 80cm
ドクトカゲ科のトカゲ。
近縁種にはアメリカドクトカゲがいる。
鳥の卵や雛、小型の哺乳類などを食べる。
その名の通り毒を持っており、下顎の鋭い歯で獲物に噛みついて毒を注ぎ込む。
分布: アジア南東部
食性: 肉食
全長: 30~40cm
ワニトカゲ科のトカゲ。チュウゴクワニトカゲとも呼ばれる。
半水生。背中や尾にはワニに似た骨質の鱗がある。
一歩踏み出しかけた体勢のまま数時間、固まっていることができる。これは相手に見つかるのを避けるための行動だという。
また、寒さの厳しい夜にも、数時間に渡って体のシステムを止めてエネルギーを保つという。
胎生であり、幼体を2~10匹産む。
ニジェール川上流で暮らすテムネ族の昔話。
かつてトカゲは、人間と仲のよいイヌを羨ましく思っていた。ある時、トカゲはイヌに頼み、背中に乗せてもらって町まで来たことがあった。
しかしイヌは人家に入ると、食べ物をひっくり返す、スープを勝手に飲むといった悪行をする。その度に人間から棒や鞭で叩かれるのだが、そこで痛い思いをするのはイヌの背にいるトカゲである。
イヌはお詫びにと己の食事をトカゲに与えようとしたが、それは硬い骨だったので、トカゲは食べることができない。
ついにトカゲは耐えられなくなり、藪の中に逃げ込んでしまった。いつもトカゲが藪にいるのはこのためだという。
しかし、トカゲの苦難は終わらない。
それからもイヌは時折、藪にいるトカゲを無理に町へ連れ出した。そしてトカゲは、またも人間に酷い目に遭わされてしまうのであった。
1934年に発表された江戸川乱歩の長編小説。
名探偵・明智小五郎と、左腕に黒いトカゲの刺青がある盗賊の女(通称・黒蜥蜴)の対決を描く。
1959年には三島由紀夫によって戯曲化されている。
|
アガマ - トカゲ亜目アガマ科に分類されるトカゲの総称。
イグアナ - トカゲ亜目イグアナ科に分類されるトカゲの総称。
カナヘビ - トカゲ亜目カナヘビ科に分類されるトカゲの総称。
カメレオン - トカゲ亜目カメレオン科に分類されるトカゲの総称。
主な参考資料
[文献]
『世界大博物図鑑』3 両生・爬虫類: 146-159ページ 荒俣宏 平凡社 1990
『いきもの探検大図鑑』: 58、190-191ページ 小学館 1997
『世界動物大図鑑』: 400、416、419-422ページ デイヴィッド・バーニー 総編集、日髙敏隆 日本語版総監修 ネコ・パブリッシング 2004